教育実習の研究授業って不安ですよね。
そんな風に考えちゃいますよね。
僕もこんな風に考えてしまってめちゃくちゃ緊張してしまいました。
僕は今年の6月に教育実習へ行き、研究授業をしてきました。
その時の失敗とその対策をこの記事で説明します!
今回の記事のポイントは次の通りです!
- 見に来た先生のことを意識すると緊張して、失敗する
- 生徒のことはちゃんと見るべき!
- 板書などはしっかり練習してリハーサルしよう!
研究授業とは
研究授業の存在は知ってるけど、具体的にはどんな授業をするのか、イメージがついていないかもしれませんね。
なので、まず、研究授業について説明しますね。
研究授業とは、教育実習のまとめとして行う授業のことです。
まとめなので、多くの先生が見学に来ます。
指導教員はもちろん、教科の他の先生、校長先生や教頭先生などが見学に来ます。
そして、授業後には見学に来た先生からコメントをもらいます。
個別に聞きに回ったり、会議のような形を取ったり学校、教科によって違います。
このように先生方が見学に来る以外は基本的には普通の授業と変わりません。
やる内容も研究授業だからと言って特別な授業をする必要は全くありません。
むしろ、変わったことをしようとすると失敗しちゃいます。
普段の授業でやってることを普段通りにやることが大事です。
研究授業で失敗したこと
研究授業を僕もやりましたが、まあ失敗しました。
高校の時に下手と思っていた先生の授業よりかなりひどかったですね。
細かい失敗は多くありますが、非常に大きな失敗として
- 生徒が結構寝ている
- 予定していたところまで進まない
- 生徒が問題を解けるところまで理解させられていない
などがありました。まあ大失敗と言わざるをえませんね。
僕がした失敗はわりと誰でもやりがちな失敗だと思うんで、紹介します。
あなたが研究授業をするときの注意点として、頭に入れておいてください。
僕がした失敗の原因は大きく3つです。
- 見学に来た先生を意識しすぎた
- 生徒の方をあまり見ていなかった
- 板書の図が汚くなってしまった
1.見学に来た先生を意識しすぎた
僕は見学に来た先生の存在を意識しすぎてしまいました。
緊張とかそういうことではありません。
見学に来た先生に自分の授業がどう見られているかを意識してしまった感じです。
つまり、自分の評価がどうなっているのかを気にしてしまっていたのです。
真面目な人ほどこの意識を持ってしまうと思います。
そのため、生徒にとってはわかりにくい授業になってしまいました。
あくまで授業の主役は生徒であり、
生徒のための授業をするということが頭から抜け落ちてしまいました。
これでは授業としては大失敗です。
生徒が分かっているかどうかを意識していないので、問題を解く段階になって初めて失敗が分かります。
これじゃあ生徒は寝てしまいますよね。
2.生徒の方をあまり見ていなかった
これは上のと関係するかもしれませんが、生徒の方をあまり見ていませんでした。
自分が書いた板書か見学に来た先生しか見ていませんでした。
説明をするときも板書の方を見て説明してしまい、生徒とのアイコンタクトがほとんどありませんでした。
その結果、お経のような授業になってしまい、緊張感も出ず、生徒も寝てしまいました。
寝ているのもがっつり寝る気という寝方ではありませんでした。
ウトウトして寝落ちするような寝方でした。
授業する側としても精神的にきますし、授業を受けてる生徒はしんどかったと思います。
3.板書の図が汚くなってしまった
僕は物理の教育実習で研究授業をしたので、授業中に図を描く機会がありました。
そこで、放物線を描いたのですが、だいぶ汚くなってしまいました。
生徒からすると結構見にくかった図になってしまいました。
図が重なってしまっていたり、文字と線がごちゃごちゃになったりしてしまいました。
これは見学に来た先生に後からめちゃくちゃ怒られました。
僕は正直図を描くこと自体あまり得意ではないのですが、教員になるならばしっかり綺麗な図を描けるようになって、生徒が分かるようにしなければならないと思いました。
あくまで授業の主役は生徒なのですから。
失敗への対処法
これだけ失敗するともう授業は大失敗です。
散々な結果に終わってしまいました。
ですが、先生のご厚意で翌日にもう1度授業をさせてもらえることになりました。
研究授業でしてしまった失敗への対処法を考えて授業をすると、かなりいい感じで授業できました!
研究授業よりもはるかにいい授業ができたと自分でも感じました。
なので、僕がした対処法も説明していきます。
僕が考えた対処法は4つです。
- 評価は気にしない
- 生徒の目をしっかりと見る
- 小さな投げかけをする
- 板書は事前にしっかり練習する
この4つについて詳しく説明していきます。
1.評価は気にしない
最終日の授業ということもあったので、評価は全く気にしないようにしました。
と考えて授業しました。
なるようになれって感じですね。
なるようになれと意識しただけで、後ろにいる指導教員の先生を気にすることはなくなりました。
指導教員の先生を意識していないので、かなりリラックスして自然体で授業することができました。
狙ったわけではありませんが、授業中に笑いも起きました。
そのせいもあって授業の雰囲気もよかったですし、僕自身も楽しんで授業をすることができました。
2.生徒の目をしっかりと見る
生徒の目は意識的に見ました。
授業中に当てている生徒はもちろん、説明しているときも生徒の方を見るように意識しました。
板書は大体の位置を指でさして、生徒の方を向くようにしました。
これは大ベテランの先生に教えてもらった方法でもあります。
ただ、後ろの方の生徒と目を合わせるのはなかなか難しかったです。
なので、とりあえず半分より前の生徒と目を合わせるようにしました。
これだけで、だいぶ生徒の緊張感が変わってきました。
また、生徒の問題の進捗も机間巡視で確認できるようになったので、適切な指示を出すことができました。
具体的には、机間巡視で生徒が演習問題をほとんど解き終わっていることに気づき、
と指示を出すことができました。
その結果、研究授業で起こっていた間延びを防ぎ、メリハリが授業に生まれました。
3.小さな投げかけをする
一番前の生徒には小さな投げかけをしました。
発問と呼ぶほどの投げかけではありません。
本当に小さなレベルのものです。
こんなレベルのことを聞いてました。
小さいことなんですが、結構効果あります。
目の前で授業しているというライブ感が出てきました。
教員から生徒という一方的な情報伝達から、
生徒と教師の間の双方的なパスがつながりました。
これも生徒の緊張感に繋がりましたね。
こんな風に生徒は思いますから。
授業中に寝ている生徒はぐっと減りました。
ほとんどの生徒は寝ていませんでした。
4.板書は事前にしっかり練習する
板書はもう事前にしっかり練習するしかありませんでした。
指導教員の先生に頼めば空いている教室を利用できました。
そこで練習しまくるしかありません。
図なら電子黒板などを使ってもいいかもしれませんね。
僕の実習校には電子黒板はなかったので、手書きで練習しました。
完璧な図にはならなかったですが、多少は見やすく改善できたと思います。
これから研究授業をするあなたに
僕の失敗とその対処法は上に書いてきたとおりです。
あなたはこれからの研究授業で不安に思っていることでしょう。
研究授業でうまくやる必要はありません。
というか、上手くやるなんて無理です。
なので、あなたが出来ることをしっかりやってください。
そうすれば研究授業はきっと成功します。
でも、
そう思った時には、この記事に書いてあったことを思い出してみてください。
基本的なことは僕が先に失敗しておきました。
対処法をしっかり思い出せばあなたは失敗しません。
大丈夫です。
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