塾でバイトすることになったけど、どうやったら上手に教えることができるんだろう?
こんな風に考えていたりしませんか?
僕も大学に入った当初に塾でバイトを始める前にはこんなことを考えていました。
今までずっと教わる側だったのに教える側になるとどうやって教えたらいいんだろうと不安になりますよね。
そんなあなたに塾で4年間働いてきた僕が塾や家庭教師で上手に教えるために必要なものを2つお教えします。
細かいテクニックを言い始めるとキリがないので、この記事では特に本質的に重要なものを中心にお教えしますね。
僕がこの記事で説明するものを意識して授業すればあなたも
先生の授業めっちゃ分かりやすい!
と生徒が言ってくれるようになりますよ。
先に結論を言ってしまえば、目の前の生徒に合わせて自分の知識を使って生徒を置いていかずに教えることが上手な教え方ですね。
僕が授業をしている多くの生徒はアンケートで分かりやすいと解答してくれますし、
アキラ先生が担当ならこれからも塾続ける!
と言ってくれる嬉しい生徒もいてくれます。
なので、結構参考になるかと思います。
理解してもらえるのが上手な教え方
人に何かを教える時に最も大切なことは相手が教えたことを理解してくれるかどうかなんですよね。
教える側が頑張ったかどうか、どれだけ偏差値が高いかどうかは残念なことに一切関係ありません。
適当に教えていても、偏差値が20ぐらいの先生が教えていたとしても、相手が理解してくれた教え方が上手な教え方なんですよね。
言い換えれば、「生徒にとって分かりやすい教え方がいい教え方」になります。
あなたがどんなに頑張って身振り手振りを駆使して教えたとしても生徒が
分かりずらいなこの先生
って思ったり言ったりすればダメな教え方だと判断することになります。
あなた自身も高校や大学などでこんな風に思った経験があるんじゃないかと。
あのおじいちゃん先生教科書しかもって来てないのに、めちゃくちゃ分かりやすいなぁ
大学の先生ってすごく賢いプロのはずなのに、全くわからないなぁ
これは先ほど僕が言った「生徒にとって分かりやすい教え方がいい教え方で教える側の賢さには関係がない」ことを表しているいい例になります。
特に塾や家庭教師で生徒に教えることの最優先事項は「目の前の生徒に今教えていることを理解させること」なので、生徒からすればあなたの頑張りはやっぱり関係ないんですよね。
繰り返しますが、「生徒が理解する教え方が最もいい教え方」です。
当然生徒が理解してくれる教え方は生徒ごとに変わってきます。
ある生徒が分かりやすいと思った教え方でも、他の生徒にとってはわかりずらい教え方かもしれません。
実際僕が高校生の時に見ていためちゃくちゃ分かりやすかった物理の映像授業を自分の生徒に進めたことがあるんですが、全くわからなかったと言われたことがあります。
逆に僕がちょっと微妙かなって思っていた先生の映像授業を見てもらったらめちゃくちゃ分かりやすかったと言われました。
なので、すべての生徒に共通する教え方はなく、生徒ごとに教え方をある程度変えることが必要です。
例えば、数学の授業でよく僕がやっている教え方の変更を説明すると
- ヒントだけを教えてできるだけ自力で問題を解かせる
- 解き方を全部見せて、自力で再現させる
- 公式の導出をどうやるのかを詳しく説明する
こんな感じになります。
最初の内は全生徒に同じ教え方で授業したくなります。
ですが、こんな感じで変えないと全生徒に理解してもらうことは不可能なんですよね。
専門知識と観察力を使って上手に教える
生徒ごとに合わせた分かりやすい教え方をするのに必要なものは
- 専門知識
- 観察力
この2つだと僕は思ってて、実際僕が授業等で生徒に教えるときに使っているものでもあります。
専門知識があれば、
- 教える方の幅を広げること
- 説明の分かりやすさ
に繋がりますし、観察力は
- 生徒に合っている教え方かどうか
- 生徒を置いていってはいないか
- の確認に使ってます。
専門知識も観察力も一朝一夕で身につくものではありませんが、意識しておくだけでもかなり違ってきます。
これから専門知識と観察力を具体的にどう使っていくのかを掘り下げていきます。
専門知識で教え方の幅を広げる
よく塾や学校の先生の話題になると
めちゃくちゃ賢い先生よりも中途半端な先生の方ができない人の気持ちを知ってるから分かりやすい
といった感じのことになったりするわけですが、これは断じて違います。
専門知識をしっかり持っているめちゃくちゃ賢い先生の方がやっぱり分かりやすいんですよね。
専門知識があるだけではなく、後半で掘り下げる観察力も必要なので、一概に専門知識の有無だけで決めれるわけでなないですが。
専門知識を持っていれば、生徒に見通しよく教えることができるようになるんですよね。
- どうやってこの公式が出てくるのか
- なんでこの公式を覚える必要があるのか
ということを教えられるからです。
専門知識がない先生が授業特に理系教科の授業をするときにありがちなのが
これは公式だから覚えようね
と公式の暗記を連発することです。
これだとぶっちゃけ生徒は全然理解できません。
暗記する公式めちゃくちゃ多くない?
公式暗記してもこれどうやって使うの?
そもそもなんでこの公式を暗記しないといけないの?
こんな風に生徒は考えます。
講師が暗記ばかり進めてしまうのは、講師自身が暗記で乗り切ってきたことを意味しています。
また、公式にあてはめることで典型的な問題をひたすら解いてきた過去に基づきます。
同じようにして生徒に教えると生徒は理解できませんし、自分よりも成長させることはできません。
ですが、専門知識を持って生徒に教えることで、
この公式はこういう意味を持っているんだよ
この公式はこうすれば出すこともできるけど、試験だと導出している時間がないから覚えようか
- そもそも公式をどうやって出すのか
- どういう意味を持った公式なのか
- なんでこの公式を覚えないといけないのか
をこんな風に教えることができるようになります。
「学校の教科書には書いていないようなこと」を塾に来る生徒は求めているんです。
そのためには専門知識が必要ですよね。
つまり、教科書には書いていない裏側も知ってることが大事になります。
また、専門知識があれば教え方の幅が広がります。
生徒は一発で理解してくれることはほぼありません。
専門知識があれば、理解してくれなかった説明とは違う方法で説明することもできます。
違う角度からの説明ができれば、生徒に理解してもらえる確率がぐっと上がります。
例えば、「二項定理っていったい何?係数、Cの意味を塾講師が教えます」で解説している2項定理を例に挙げてみると、
- パスカルの三角形を利用した教え方
- 場合の数を利用した教え方
- ただ公式を当てはめるだけの教え方
と3パターンは最低でも僕は使い分けることができます(3つ目はほぼ使いませんが)。
3パターンも教えるとどれかでは生徒は理解してくれます。
こんな風に「これでだめなら違う教え方を」ってできることが専門知識を身に着けることの必要性に繋がってくるんです。
観察力を使って生徒の顔を見る
観察力があれば生徒の理解度を把握することが可能になります。
生徒の理解度はその日の体調や疲労によって変わります。
元気な時にはすんなり理解できていた内容でも疲れているときは全然理解できないことはよくあることです。
ある時、僕は高校生の男の子の数学を担当して教えていたのですが、体育のある日だと結構眠くなっちゃう子だったんですよね。
体育がなくて元気な時はめちゃくちゃ理解してくれて、授業がサクサク進みました。
授業の最後に簡単な小テストをするのですが、それも満点でした。
授業をよく理解してくれていることが授業中の様子や小テストの結果から分かりました。
ですが、体育のある日は一変します。
授業はほぼ進まない、小テストの点も悪いと普段とは正反対です。
眠気に負けてしまって、授業の内容をあまり理解できていなかったんですよね。
こんな風に同じ生徒であっても、その日の体調によって理解度は大きく変わります。
また、先ほども述べましたが、同じ説明であっても生徒ごとに理解できるかどうかは変わってきます。
なので、各生徒の理解度を把握するために観察力を使っていくわけです。
より具体的にどこを観察するかというと、顔ですね。
説明しているときの顔を観察すれば大まかな理解度を把握することができます。
生徒が説明を理解できていれば、
- 大きくうなずいている
- 目を開いて納得したような顔になる
- 笑っている
などの動作が現れます。
こういう動作を顔を観察していて確認できていれば
理解できていそうだから、問題を解いてもらおうかな
と考えて授業を先へと進めていきます。
逆に理解できていない時も動作に現れます。
- 眉をひそめている
- 首をかしげている
- 変な方向を見ている
こういったサインが出ているときに授業を先に進めると生徒は授業から置いて行かれてしまいます。そうなると、生徒はその授業の内容を理解できなくなってしまうんですよね。
なので、僕は
ここは理解出来てはいないんだな。あのやり方で説明してみよう
といった感じに方針変えて、教え方を変えて生徒を置いていかないようにします。
観察力を付けていけばその生徒に合わせた教え方が簡単にできるようになります。
理解できていないサインが出ていれば、理解できるように教え方を変えていけばいいんですから。
このようにして専門知識で教え方に幅を持たせた上で観察力を駆使して生徒ごとに教え方を最適化することで、上手な教え方ができるようになります。
まとめ
今回の記事では塾で上手な教え方をするための方法を説明してきました。
まず、大前提として目指すべきなのは「目の前の生徒が理解できる教え方」です。
目の前の生徒が理解できる教え方こそが正義で、そこに講師側の努力は関係ありません。
次に「目の前の生徒が理解できる教え方」に必要なのは専門知識と観察力です。
専門知識は教える幅を広げること、暗記に頼るのではなく本質を教えるためには必要不可欠です。
観察力は生徒ごとに最適な教え方へと自分の教え方をブラッシュアップするために必要です。
どちらも一朝一夕では身に付きませんが、僕がお教えした通りにしていけばかなり早い段階で身につけることも可能です。
あなたの塾講師生活、家庭教師生活が充実したものになるように僕は応援しています!
質問や相談があればコメント欄やお問い合わせから気軽に連絡してくださいね!
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