
物理って結構勉強してていても成績上がらない・・・

物理って一体どうやって勉強していけばいいんだ・・・
そんな風に思ってはいませんか?
今でこそ国公立の物理学科に通っている僕ですが、実は高校3年生の途中まで物理の成績はよくありませんでした。
具体的には赤点以上平均点以下で、点数を見れば苦手な科目と言ってもいいぐらいです。
ですが、これから紹介することをコツコツ続けることで、物理の成績が徐々に上がり、センターで9割以上得点し、国公立後期試験では75%以上得点することができました。
この記事では現役の国公立物理学科で塾講師をやっている僕があなたに
僕が実際に行った物理の成績が上がらない時の2つの対処法をお教えします!
たった2つのことを実践していくだけで、あなたの物理の成績も僕のように良くなります。
物理を得意科目にして、ライバルに差をつけることもできます!
今回の記事のポイントは次の通りです。
- 物理は暗記科目ではなく考える科目
- 「なぜ?」を徹底的に考える
- 数式が何を表しているのかを考えて理解する

物理の成績を上げるための2つの対処法を説明していくよ!
なぜあなたの成績は上がらないのか
成績が上がらない原因を最初に言ってしまうと、
物理を勉強する際になにも考えていないから
この一点しかありません。
あなたは
- 学校の授業をちゃんと聞き
- 自習で問題集に載っている多くの問題を解き
- 解いた後には解答を読んでやり直し
この3つをばっちりやっているでしょう。
でも、成績が伸びない。
僕も高校生のころは物理の成績が上がりませんでした。
問題集をテスト前に必死に解き、友達にも質問に行きました。
でも、成績はほとんど上がりませんでした。
テストで問題を解くことができなかったのです。
問題集とほぼ同じ問題が出て、中間、期末の両方で同じ問題が出たとしても解けない日々が続きました。

どうしてこんなに勉強しているのにテストで問題が解けないんだろう?
そう思い、テストで問題が解けない理由、成績が上がらない理由を考えてみました。
考えて分かった理由は非常に簡単なことだったのです。
物理を勉強するときに自分で考えていない
これが成績が上がらない原因でした。
問題集の解答を暗記することが物理の勉強になっていて、
物理の問題を解く=問題集の解答を思い出す
こんな状態になってしまっていたのです。
この状態になっていたので、物理の楽しさはわかりませんでしたし、成績が上がることはありませんでした。
物理は暗記科目などではない!
物理を勉強するときに自分で考えていない状態になってしまう原因は、物理を暗記科目だと思っていることです。
物理は考える科目で暗記科目などではありません!
まずは公式を覚え、問題では公式に数字を当てはめて計算をする。
間違っていたら答えを見て「ああ、なるほど。そういうことか」と納得する。
そんな風に勉強してきたのではありませんか?
物理はそういう勉強をする科目などではありません。
物理は考える科目で暗記科目などではありません!
徹底的に問題に書かれていることを分析し、考えぬいて問題を解くものです。
- 問題に書かれている状況は何か
- どのように運動をしているのか
- どんな条件があれば考えている状態が実現できるのか
などを考えながら解くものです。
公式を覚え、数字を当てはめるだけの勉強をしていたならば、何も考えていないのと同じです。
もし、そういう勉強をしていたなら今すぐ止めましょう。
いつまでたっても成績は伸びません。
成績を上げるために行うたった2つのこと
実際に物理の成績を上げるために行うことはたった二つだけです。
- 「なぜ?」を徹底的に考えること
- 数式の意味を考えて理解すること
この二つです。
物理を勉強するときには僕は今でもこの2つを考えています。
この2つが物理を勉強するときに最も大切なことと言ってもいいでしょう。
この2つをしっかり考えられているかどうかが物理の成績の分かれ目です。
「なぜ?」を徹底的に考える
まず、「なぜ?」を徹底的に考える、について説明します。
物理学、ひいては科学のスタートは「なぜ?」です。
「なぜ?」を考えなければ始まりません。
では、物理の勉強のときにいつ「なぜ?」を考えればいいのでしょうか?
一番考えなければいけない時は、問題の解答を見たときです。
問題の解答を見たときに、「ああ、なるほど」ではなく、

なぜ、この解き方をしているんだろう?なぜ、自分の考え方だと解けないのだろう?
と考えることです。
「なぜ、この解法を使わなければならないのか」を考える習慣を身に着ければ、問題を解くときに類題の解答を思い出すことなく

この問題は、ここが○○になっているから××を使って解かなきゃいけない
という判断ができるようになります。
この判断ができる状態は
解法の必然性が分かっている状態
になります。
解法の必然性が分かっていれば、初見の問題でも解答を自力で作ることができるようになります。
つまり、模試や2次試験で問題集にないような問題に出会ったとしても、落ち着いて当たり前のように、解答することができるようになるのです、
実際に、僕は国公立後期の2次試験で1回も見たことのないような問題に出会いました、

うわっ、何この問題
と少し身構えましたが、必然性を考えればどうってことはない問題です。
必然性から解答を作り、なんなく解きました。
この必然性を考えて解答を作っていくことが、「考えて物理の問題を解く」ということになります。
必然性を常に考えて身に着ければ、

問題集でやったときは解けたのに…
となることはもうないでしょう。
数式の意味を考えて理解する
次に、数式の意味を考えて理解することについて説明します。
多くの人は数式の意味を考えずにただ覚えてしまっているだけです。
それではテストで問題を解くことはできません。
数式の意味を考えて理解することは物理の理解度に直結しています。
なぜなら、物理の目的は自然現象を数学で表すことだからです。
物理で出てくる数式は自然現象を表しているので、すべての数式には必ず意味があります。
問題を解くことは、問題になっている自然現象を数式で表す必要があるので、物理の数式の意味を理解しておく必要がありますよね。
例えば、運動方程式の\(ma=F\)という式があるのはあなたも知っていると思います。
では、この式が何を表しているのかを何も見ずに答えることはできますか?
答えることができなければ、物理を理解しているとは言えません。
これは運動方程式に限ったことではなく、
- 等加速度運動の式
- 電場の式
- 波の干渉の条件式
など、どの分野のどんな式でも同じことです。
これを説明できるかどうかが大きな差になります。
そして、式の意味は基本的に教科書に載っています。
教科書をしっかりと読んで、数式の意味をしっかりと考えて理解しながら、勉強していきましょう。
そうすればどの式をどんなときに使えばいいのか分かるようになってきます。
ちなみに、先ほどの運動方程式の意味は
「質量mの物体に加速度aを生じさせたのは力Fである」
となっています。
これが分かっていれば、力Fには加速度を生じさせるのに関係ある力だけなのが分かりますよね。
すべての数式をこのクオリティで理解できるようになれば物理で苦労することはないでしょう。
数式の意味を理解するための具体的な方法は「物理は難しい?難しく感じる理由と苦手意識のなくし方」で説明しているので、こちらをご覧ください。
また、考えて理解した数式の意味や必然性はノートにまとめておくと、テスト直前に確認ができるので結構便利です。
僕も式の意味や必然性をまとめたノートを持ち歩いて、入試直前はそのまとめノートだけを確認していました。
まとめノートの作り方は「まとめノートは無駄じゃない!有効な使い方と作り方教えます」という記事にまとめてあるので、1度読んでみてください。
まとめ
この記事のポイントは次の通りです。
- 物理は暗記科目ではなく考える科目
- 「なぜ?」を徹底的に考える
- 数式が何を表しているのかを考えて理解する
特に最後の2つを徹底的に意識して実行していってください。
そうすることで、初見の問題に対処できるようになり、今までの成績が上がらない自分とは決別できます。

徹底的に考えて物理の成績を上げていこう!
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